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真冬の早朝、じっと立って誘導をしているときや、風の強い足場で作業しているとき。どれだけ着込んでも、背中からじわじわ冷えてくることがあります。そんなときに頼りになるのが、電熱パッドで体を直接温めるヒーターベストです。
とはいえ、ヒーターベストは普通の防寒着と違い、ベスト本体だけでなく、電熱パッドやバッテリーとの組み合わせまで考える必要があります。ここを間違えると、せっかく買ったのに使えない、ということにもなりかねません。
この記事では、バートルの電熱システム「サーモクラフト」を例に、ヒーターベストの仕組みと選び方、2026年の新作までを、作業服専門店だいまつのスタッフがわかりやすく解説します。

ヒーターベストは、ベストの背中などに電熱パッドを取り付け、バッテリーの電気で発熱させて体を温める防寒着です。
普通の防寒ベストは、中綿や保温素材で「体温を逃がさない」ことで暖かさを保ちます。一方で、ヒーターベストは自ら熱を生み出すので、体温が上がりにくい、動きの少ない作業でもしっかり暖かいのが大きな違いです。つまり、着込むだけでは寒さを防ぎきれない現場ほど、ヒーターベストの良さが活きてきます。
| 比べるポイント | 普通の防寒ベスト | ヒーターベスト |
|---|---|---|
| 暖かさの仕組み | 体温を逃がさない | 電熱パッドが発熱する |
| 向いている作業 | よく動く作業 | 動きの少ない作業、早朝の屋外 |
| 必要なもの | ベストだけ | ベスト・電熱パッド・バッテリー |
| 温度の調整 | できない | 電圧の設定で調整できる |
バートルのヒーターベストは、次の3つを組み合わせて使います。

1つ目が、対応ウェアです。電熱パッドを取り付けるためのポケットやボタン、バッテリーを入れるポケット、コードを通すループが付いた、サーモクラフト対応のベストやジャケットです。
2つ目が、電熱パッド(サーモクラフト)です。ウェアの背中側に取り付けて、熱を出す部分です。
3つ目が、バッテリーです。バートルの空調服「エアークラフト」と同じバッテリーを使います。夏に空調服を使っている方なら、冬もバッテリーを活用できるのがうれしいところです。バッテリーを冬にも活かす考え方は、バートルバッテリー冬の活用法でも紹介しています。
ここで大事なのが、この3つはすべて別売りだという点です。さらに、電熱パッドとバッテリーには組み合わせの決まりがあります。メーカーも、サーモクラフトにはエアークラフトのバッテリーを使うよう案内していて、ほかの商品との組み合わせによる故障や事故には責任を負わないとしています。購入するときは、必ず組み合わせを確認してください。
2026年秋冬には、新しい電熱パッドTC501が登場しました。

TC501 電熱パッド
TC501の温度は電圧の設定によって変わり、30V・23V・16Vでは約60℃、9Vでは約40℃が目安です。フル充電したバッテリーでの連続使用時間は、30V〜16Vで約4時間、9Vで約10時間とされています。30Vや23Vで使い続けると自動で電圧が切り替わりますが、温度は変わらない仕組みです。質量は約100gと軽く、保護回路も備えています。
ただし、TC501はバッテリーAC10専用です。AC09以前のバッテリーとは組み合わせられないので、すでにバートルのバッテリーを持っている方は、型番を確認してください。なお、ウェアのほうは、サーモクラフト対応のものであれば組み合わせて使えます。
| 項目 | TC501の内容 |
|---|---|
| 対応バッテリー | AC10のみ(AC09以前は使用不可) |
| 温度の目安 | 30V・23V・16V:約60℃、9V:約40℃ |
| 連続使用時間(フル充電時) | 30V〜16V:約4時間、9V:約10時間 |
| 質量 | 約100g |
※温度と使用時間は、着方やまわりの気温によって変わります。
ヒーターベストを選ぶときは、次の3つを順番に考えると失敗しません。
まずは、使う時間の長さです。1日中つけっぱなしにしたいなら、低めの設定で長く使うことを前提に考えます。9Vなら約10時間使えるので、寒い時間帯だけ高めの設定にするといった使い分けもできます。
次に、現場の安全条件です。高所作業があるなら、フルハーネスのフックハンガーやランヤードの取付口が付いたモデルを選びます。雨や雪にあたるなら、撥水性や耐水圧のある表地が安心です。
そして、ベストか、ジャケットかです。腕まわりの動きやすさを重視するならベスト、上半身全体を覆いたいならジャケットタイプが向いています。ベストなら、上から防寒ジャケットを重ねることもできます。
2026年の新作3274 サーモベストは、電熱パッド専用に作られた軽量のベストです。表地は耐水圧10,000mmの防風素材で、撥水性もあります。両脇には伸長率40%以上のよく伸びる素材を使っているので、腕を大きく動かしても突っ張りにくくなっています。体にほどよくフィットする作りで、反射プリントやダブルジップ、スマートフォンを入れられるファスナーポケットも付いています。サイズはS〜3XL、カラーは5色です。

3274 サーモベスト


5054 防寒ベストは、電熱パッドに対応しながら、フルハーネスのフックハンガーとランヤードの取付口も備えたベストです。表地はなめらかな起毛のヌバック素材で、防風性と撥水性があります。同じシリーズの5050 防寒ジャケットも、電熱パッドとフルハーネスの両方に対応しています。


5050 防寒ジャケット
さらに、上着ごと温めたい方には、綿100%のアーミーサテンを使った8210 防寒ジャケットもあります。電熱パッドに対応し、家庭で丸洗いできる仕様です。

ヒーターベストは便利な一方で、電気で熱を出す製品なので、安全に使うための注意も必要です。
まず気をつけたいのが、低温やけどです。熱いと感じない温度でも、同じところに長く当たり続けると、やけどになることがあります。メーカーも低温やけどへの注意を呼びかけています。長時間使うときは低めの設定にし、肌に違和感があればすぐに使うのをやめてください。
次に、組み合わせです。先ほどお伝えしたとおり、電熱パッドとバッテリーには対応の決まりがあります。対応していないものを組み合わせると、故障や事故の原因になります。
また、温度や使用時間は、着方やまわりの気温によって変わります。カタログの数字はあくまで目安として考え、余裕をもって使うのがおすすめです。
ヒーターベストは、着込むだけでは寒さを防ぎきれない現場で頼りになる防寒着です。ただし、ベスト・電熱パッド・バッテリーの3つを組み合わせて使うので、選ぶときは組み合わせまで確認することが大切です。
バートルなら、2026年の新作3274サーモベストと電熱パッドTC501、フルハーネスに対応した5054・5050など、現場に合わせて選べます。防寒着全体の選び方は、バートル防寒着2026|新作と定番から現場に合う1着を選ぶ、重ね着のコツはバートル冬服で寒さ対策|インナー・アウター・パンツの重ね着術でも紹介しています。最新の取り扱い状況は、だいまつネットストアでご確認ください。
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